シニア犬の寝たきりを防ぐために今からできること

こんにちは。うちの子動物病院です。

今回はシニア犬の寝たきりについてのお話です。

一般的には、超小型~小型犬は10才頃、中型犬は9才頃、大型犬は7才頃、超大型犬は5才頃からシニアと呼ばれ、犬の生涯の3分の1がシニア期ともいわれています。

シニア犬の寝たきりの介護は人間の介護と同じくらいに大変です。一度寝たきりになってしまうと、そのまま寝たきりになると思ってよいです。最近は、犬の寝たきりを事前に防ぐという意識が高まりつつあり、以下の二点が注目されています。

①散歩

犬は前足に6~7割、後ろ足に3~4割の重心をかけながら四足歩行で歩きますが、シニアになると後ろ足から筋肉量が落ちていくことが多くみられます。より前足に重心がかかることで、頭を下げて前のめりに歩く高齢犬を見かけることがあるでしょう。

犬がおすわりの状態から立ち上がる動作が遅くなってきたら、筋力が落ちてきたサインです。愛犬が歩けるうちは筋力を落とさないように、短時間でも散歩をして歩かせるようにしましょう。関節の痛みや負担を軽減させるために、芝生や土の上を歩くことをお勧めします。アスファルトばかりの長時間の散歩は絶対NGです。また、散歩は筋力維持ためだけでなく、認知症予防やストレス解消にもなります。

②食事

犬が散歩や運動をするには健康な体が必要です。そのためにもシニア犬の食事管理は欠かせません。筋肉量を維持するためには消化しやすい良質なタンパク質が必要です。

脂質は肥満に配慮して抑える方がよいとされていますが、摂取量が少ないと毛づやが悪くなったり、便秘になったりします。その他にはビタミンB群、亜鉛、鉄なども補うとよいとされています。

シニア用のフードは必要とする栄養素が適切なバランスで配合されています。愛犬の好みに合わせてフードを選びましょう。もし、足腰の衰えがみられたら、獣医師と相談してグルコサミンやコンドロイチンなどが含まれたフードやサプリメントを与えることも検討するとよいですね。

【まとめ】

シニア期の寝たきりを防ぐためには、「散歩」と「食事」が重要です。フードやサプリメント等で気になることがあれば、お気軽にご相談下さい。

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