こんにちは、うちの子動物病院です。
さて今回は、
ペット好きの皆さんなら、ペットショップへ行く機会も多いでしょう。展示されている仔犬、仔猫を見ると、心が癒されますよね。同時に価格も目に入ってきます。中には周りのペットと比べて低価格のペットもいます。「どうしてこの子はこんなに安いのだろう?何か理由があるのかな?」と疑問に感じられたことはないでしょうか?今回は、そんな疑問にお答えいたします。
(1)成長した。
ペットショップで一番人気があるのは、生後2~3ヵ月の仔犬、仔猫です。最も可愛い時期をできるだけ味わいたい、小さな時からきちんとしつけをしていい子に育てたいと願うのも当然です。多くの飼い主が欲しがるこの時期のペット需要が高く、価格が上がります。反対に、成長するにつれて需要が低くなり、価格は下がっていきます。また、ペットがお店に長くいればいるほど食費や管理費がかさむので、早く売れるためにも価格を下げるわけです。
(2)容姿がスタンダードから外れている。
スタンダードとは犬種、猫種ごとに定められた標準的な容姿の基準のことを指します。スタンダードに近いほど容姿が良いとされています。例えば、ダックスフンドなら、胴が長く足が短いという特徴が重視されます。スタンダードに近いペットは高くなり、スタンダードから外れたペットは安くなります。もちろんスタンダードから外れているからといって、身体的に欠陥があるわけではありません。
(3)何らかの異常がある。
例えば、上顎より下顎が出ている受け口であったり尻尾が曲がっていたりする異常です。これらは日常生活にほとんど支障はありません。しかし、狼爪、出べそ、停留睾丸(正常な位置にない睾丸)などの異常は、将来的に手術が必要になることがほとんどで、手術費用は飼い主が負担することになります。
【まとめ】
低価格にはそれなりの理由があります。ペット自体は低価格でも、将来的にかかる費用が一般的なペットよりかかる場合もあります。それらを十分に考慮した上で、最期まで面倒をみる決意をしてから購入するようにしましょう。