薬を勝手にやめないで!!

こんにちは、うちの子動物病院です

今回は、 薬を勝手にやめないで! がテーマです☺

動物病院で処方される治療薬は、「やめられる薬」と「やめてはいけない薬」の二種類に分類することができます。しかし、どちらの薬も飼い主さんの独断で中止したり、減量したりしてはいけません。時々、調子が良いからといって、勝手に薬を中止する飼い主さんがいます。今回は、そのような行為がいかに危険であることかを説明します。

 【やめられる薬】

やめられる薬には、下痢のときの整腸剤、膀胱炎や皮膚病のときの抗生物質等、いずれも一時的な症状に対して使用される薬が含まれます。治ったら中止してよいでしょう。但し、処方された薬はしっかり飲み切って下さい。見た目では治っていても、体の中にはまだ細菌が残っているというケースは多く、飲み切らないことでぶり返してしまう可能性があります。また、抵抗力のある細菌がやっつけられずに残ってしまうと、耐性菌を生むことになります。

【やめてはいけない薬】

やめてはいけない薬は、治らない病気の症状を緩和するために使用される薬です。代表的な薬として、心臓の薬があります。これは心臓自体を治すのではなく、心臓の負担を軽減し、病気の進行を遅らせるための薬です。心臓の薬を飲ませ始めると、治療前よりも咳の回数が減り、活発になるペットが多いです。だからといって、勝手に薬の量を減量したり、中止すると、一気に心臓に負担がかかって、急激に状態が悪化することがありますので要注意です。調子が良いのは薬が効いているからなのです。

【その他】

療法食についても同様のことが言えます。調子が良くなったからと、市販のフードに変更したら、状態が悪くなったという話はよくあることです。また、定期的な通院治療(点滴等)が必要なペットは、通院治療のおかげで調子が良いわけであって、通院をやめると悪化するでしょう。

【まとめ】

処方された薬は、飲み方を守り、最後まで飲み切りましょう。薬の減量、中止といった飼い主さんの勝手な判断は、ペットの状態を悪くする危険性があります。

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